世界No.1の共演!世界トップのスタートダッシュスロー映像
世界No.1の共演!世界トップのスタートダッシュスロー映像
2011年、テグ世界選手権前に行われた陸上短距離ジャマイカ代表のウサイン・ボルト、ヨハン・ブレイクのスタート映像です。
この大会、ブレイクは100mで9秒92の記録で優勝、ボルトは100mの決勝でフライング失格になってしまうものの、200mでは19秒40のシーズン世界最高記録で優勝しました。
では、映像を詳しく見ていきましょう。一番手前が黒いシャツがボルト、奥の白いシャツがブレイクです。
まずは、ウサイン・ボルト選手からです。
ボルトのスタートは196センチの高身長ながらも低い姿勢で身体を前へ進めようと前傾を保ちながらスタートをしています。膝の位置がスタートであるにも関わらず、隣の選手の腰の高さ辺りまであがっていることに注目です。なぜこの膝の位置に注目かというと、スタート時の姿勢は100mの中で一番低い姿勢になります。にも関わらず、姿勢が低い状態で膝の高さを保てることにより、大きなストライドを作ることが出来ます。スタート時に大きなストライドと、他の選手と同等のピッチがあることで必然と前へ進むスピードが他者よりも速くなります。
ボルトはこのスタートに加え、40mを過ぎてからの大きなストライドにより後半もスピードをあげていきます。これがボルトの強さといえるでしょう。
次にヨハン・ブレイク選手です。
ブレイクの特徴は素早いピッチと、短い接地です。また、短い接地なのに地面に伝える力は、世界でトップクラスだと考えられます。加えて股関節と膝の動きがボルトは斜め上に対し、ブレイクは横の動作になっています。この動きにより、ボルトとは異なるストライドの大きさを生んでいます。足を前に出す(身体を前に動かす)時間がブレイクのほうが短いのでこの映像でもボルトより前へ出ることが可能になります。
この二人を見てもわかるように、人それぞれの走り方があり、速くなり方が異なります。スタートにしても身長や体格、自分の得意な走り方によって変わってくることを念頭に置いて練習するようにしましょう。
この映像は「MattyBDEPT」様の作品です
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
伝説の跳人、ボブビーモンに学ぶ
ボブ・ビーモン(1946年8月29日)は、アメリカの男子...
2015年05月26日
-
効率の良い走りを目指せ!骨盤の前傾
今回は骨盤の「前傾」について説明します。 陸上競技...
2015年11月19日
-
人類最速の動き作り!ボルトのミニハードルドリル
ウサイン・ボルト選手のスプリントドリルを紹介します。 ...
2015年12月06日
-
アリソンフェリックスの練習を一部公開!みんなもやってるトレーニング!
アメリカ女子短距離のアリソン・フェリックスの練習を一部で...
2016年03月16日
-
一石二鳥!加速局面の動きづくりと腸腰筋トレーニング
今回は動きづくりと体幹から腸腰筋のトレーニングを一緒に行...
2015年12月10日
-
Qちゃんが教える走り方【後編】
【前編】に引き続き高橋尚子さんがランニングの基礎をレクチ...
2015年03月24日
-
桐生のミニハードル走
桐生選手が高校時代から取り組んでいるのがこのミニハードル...
2015年07月30日
Category New/カテゴリー新着情報
- 箱根駅伝の区間賞の10人中7人が履いていたシューズ!!今回も箱根駅伝大盛り上がりでしたね。 そんな選手達の頑張りを支える、あるアイテムがあったんです。 それは「NIKE Zoom Vaporfly 4% Flyknit」というランニングシューズです。...詳細
- 【歯のケアしてますか?】スポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性毎日の歯磨き。皆さんはしっかりケアしていますか? 今回はスポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性をお伝えしたいと思います。 【歯は再生しない!】 スポーツ選手が筋肉痛やケガをした時に、...詳細
- 【トレーニングに必須の知識!】最大筋力を高める4つの方法瞬発系の種目を行っている選手には欠かせない最大筋力を高めるトレーニング。 最大筋力の発揮には、フリーウエイトでのトレーニングを組んでいる選手が多いかと思いますが、その中でも皆さんはどのような方法...詳細
- 【海外大学が証明!】目標達成率が劇的に上がる、3つの事前準備とは②「行動可能性」目標達成率をあげるMACの法則【前回の続き】について書いていきたいと思います。 前回のおさらい:【MACの法則とは何か?】 MACの法則とは、アイントホーヘン大学がメタ分析によって証明した、目...詳細