全身を強化!ファンクショナルトレーニング3種
- 【関連ワード】
- デッドリフト
- ウィンドミル
- ファーマーズ・キャリー
2015年12月09日
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
全身を強化!ファンクショナルトレーニング3種
今回は全身を鍛えるファンクショナルトレーニング3種をご紹介します。
前回の記事でヒップヒンジについて書きましたが、
あれができてから行うようにしましょう。
スポーツの基礎となる機能向上トレーニングなので、
種目にかかわらずすべてのアスリートやスポーツプレイヤーに行ってほしいトレーニングです。
≪種目≫
・デッドリフト
・ウィンドミル
・ファーマーズ・キャリー
○目的:
全身をくまなく鍛えれるファンクショナルトレーニングでストレングスアップ。
股関節を中心としたエクササイズで股関節の使い方を学ぶ。
足首から肩にかけてを代償運動なしでスムーズに連動させスポーツに必要な”力”をてにいれる。(パワーではありません、パワーを手に入れるための下地に純粋な”力”が必要です。)
○方法:
共通して言えることは、全身を効率よく鍛えるということです。
①バーベル・デッドリフト
1.バーベルの後ろに立ち、脛と上半身をまっすぐにしたままバーをつかむ。
2.バーをつかむ際に、股関節を中心に体重を移動させていきます。
3.そこからバーを引き上げます。
4.上半身と脛をまっすぐにしたまま、バーをゆっくりと下ろします。
②ウィンドミル
1.ケトルベルなどの負荷を頭上に持ち上げる。
2.足は肩幅に開く。負荷がかかった側のつま先はまっすぐ前を向いて、
反対側は90度外を向ける
3.ゆっくりと股関節を中心に体重を横・斜め後ろに移動
4.ゆっくりと体をまっすぐにする。
③ファーマーズ・キャリー(ウォーク)
1.デッドリフトの要領で両手の負荷を持ち上げます。
2.しっかりと体幹と肩を決めて、歩きます。
3.距離は個人の目的に合わせてください。
○効果:
手に入れた可動性・安定性・ヒップヒンジパターンを負荷をかけてチャレンジする。
短い時間で体をくまなく鍛えることができる。
⇒体の部位に分けて毎日違う部位を鍛えて強くしても運動の全てを司る脳は何のことかさっぱりわかりません。
脳が理解できるのは動きのパターンです。
これらすべてのエクササイズはその動きのパターンに沿っているので動きの質を上げながら筋力アップ、そしてパフォーマンスアップにつながる。
パフォーマンスアップにつながるパワーの下地である”力”をて入れることができる。
≪プログラム例≫
(あくまで例です。必ずしっかりとした指導者にストレングプログラムは作ってもらってください。)
デッドリフト 5セット5回
ウィンドミル 5セット3回
ファーマーズ・キャリー 5セット20メートル などなど
○注意点:
必ず選手が安全にできる所でする。
痛みが出る場合は、一度止めて原因を究明する。
”必ず”腰が反らないようにする。
”必ず”必要な可動性・安定性・パターンを手に入れること。(これらについては自分のブログに書いています。)
<主な参考資料>
Lower Back Disorder by Stuart McGill
Intervention by Dan John
Advances in Functional Training by Mike Boyle
Power to the People by Pavol Tsatsouline
Becoming Supple Leopard by Kelly Starrett
Functional Movement Development Across the Life Span by Donna J Cech, Suzanne Martin
10 Movement Principle by Gray Cook
A Biomechanics Analysis of the Farmers Walk, and Comparison with the Deadlift and Unloaded Walk, Linwood PW, Cronin JB, Brown SR, Keogh JWL, Int.J. Sport Sci Coac 9(5)2014 1127-1143
A Literature Review of Studies Evaluating Gluteus Maximus and Gluteus Medius Activation during Rehabilitation Exercises Reiman MP, Bolgla L, Loundon JK, Physio Theo Prac 28(4):257-268:2012
***********************************************************************
筆者:
佐々木優一
☆MS.,ATC.,LAT., NASM-PES。BOC認定アスレティックトレーナー(ATC)。
アメリカで活動を行っており、テネシー州Lee Universityの野球チームをメインに
幅広く学生アスリートの怪我の予防プログロムの作成やリハビリなどを担当。
➣詳しいプロフィールはこちら;
https://performancerestoration.wordpress.com/profile/
***********************************************************************
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
男性顔負けのトレーニング
女性は、男性に比べると太く屈強な筋肉は付きにくいといわれ...
2015年07月14日
-
ストレッチポールの正しい乗り方
エクササイズをするその前に、まずはストレッチポールへ乗る...
2015年02月09日
-
【筋肉量UP&疲労回復】これからの季節におすすめ!「カツオの栄養素について」
外の気温も少しずつ涼しくなってきましたね。 季節の変わ...
2018年09月15日
-
【Athlete トレーニング】肩甲骨の可動域と連動を高める体操①【菊野克紀】
はじめまして。 総合格闘家の菊野克紀です。 僕が...
2016年09月03日
-
葛西選手 体幹トレーニング
葛西選手第2弾です! 今回は体幹トレーニングです。やは...
2015年04月11日
-
【全身を鍛える複合運動】バーピートレーニング10種目
バーピートレーニングをご存じでしょうか。 私が指導する...
2017年12月11日
-
たった4分で追い込める!腹筋強化メニュー①
腹筋メニュー悩んでいる方にオススメです! 6種類腹筋ト...
2016年01月27日
-
トップの選手が行なうウォーミングアップを参考にしてみよう!【100m・アサファパウエル選手】
-
【コックヒップリフト】股間節がスムーズに動くようになるエクササイズ
-
【ダイエット】スパンツイスト
-
【速く走りたい向け】 ミニバンドトレーニング!
-
【腹横筋強化に!】ドローインを維持して行う「ハンドニー」
-
足を速くするための腸腰筋エクササイズ!【初級編】
-
【4スタンス】簡単Aタイプ診断
-
自宅で追い込め!【3分間トレーニング】
-
スタビライゼーションに一工夫
-
あなたは○○胚葉型?筋トレする前に自分の体型を知ろう!
-
4スタンス A1の特徴
-
日常品で筋トレ!腹筋編
-
股関節スピードトレーニング
-
シーズン中に欲しい!「キレ」を出すためのアジリティトレーニング
-
【強い力を生み出すために】握力トレーニング10種目
-
腕立て伏せを極める!様々な腕立て伏せ
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球