ハードルを使った加速ドリル
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投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
ハードルを使った加速ドリル
今回は私が大学で教えている練習に中から、加速区間の練習を紹介します。
加速区間とはスタートと中間疾走の間の区間のことで、だいたい20~40m(トップ選手だと50mほど)の区間です。
この区間では、スタートから徐々に体を起こしていきながら、中間疾走へと移行させていきます。
主に加速区間は
①最大速度を出す
②スタートから中間疾走にスムーズにつなげる
という二つの重要な役割があります。
そうはいっても、なかなかイメージしにくい加速区間の練習として、まず取り組んでほしいのがこの練習です。
【方法】
①動画のように、ハードルの柱を持ち準備します。
②相手には反対側からハードルが動かないよう押し返してもらいます。
③加速区間の中でも100mでいう30m付近のイメージを持って、その動きを行っていきます。
このときに
・地面をしっかり後ろに押すこと
・接地時間を長くせずコンパクトに力を発揮すること
・適度な体の前傾をかけること
・お腹をしめて行うこと
・体の傾きよりも少し前(20センチほど)に接地すること
を意識して行ってください。
ただフォームをまねるだけではなく、しっかり地面に力を加えて動かすことが重要です。
うまくできれば、お腹にずしんとした疲労が来るとともに、ハードルに力が伝わるので相手が押される力を感じるはずです。
動画では10秒7くらいの実力の選手に実践してもらいました。
音や体の動かし方を参考にしてみてください。
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
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