ボルトのスタート!10mを上手く走る!
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2016年02月27日
ボルトのスタート!10mを上手く走る!
ウサイン・ボルトがチームメイトであるジャマイカ代表男子短距離のヨハン・ブレイクたちと10mのスタートダッシュの練習をしている映像です。
この映像は2009年ベルリン世界陸上前のトレーニング映像です。
2008年の北京五輪で衝撃的な世界記録をマークしたボルトでしたが、短距離において重要なスタートが苦手なことが浮き彫りとなりました。そこで10mという短い距離からスタートを見直すことにしたそうです。
映像の49秒の部分を止めて見ていただきたいのですが、奥を走るブレイク選手と比べて頭ひとつボルト選手の方が上体が高くあります。
これはボルトが長身なためでもありますが、ボルトは一度身体をあげてから、足を素早く動かす癖があると考えられます。そのため、緊張感を伴うレース形式の練習の中で、姿勢を低く保ちながら、足の軌道が最低限のルートを通るような練習をしました。
自分の思ったように練習が出来ないときは誰しも集中が切れたり苛立ちが出てしまいます。ボルトも例外ではなく、途中でやめてしまう場面もあります。
しかし、そんな思いをしながらも練習に取り組みきっかけを掴み、それをレースで出せるようにまで洗練することで自己記録を伸ばしていくことが出来ます。
北京五輪の世界記録を出したレースとベルリン世界陸上の世界記録のレースを見比べてみると、明らかにスタートの姿勢、軌道、スピードが変化しています。
単純にまわりと比較をしても、北京五輪時のボルトが最高スピードを出せた位置は40m~60mとです。最高スピードの違いから、50mあたりでボルトが抜け出しました。
対してベルリン世界陸上では40m地点ですでに抜き出ています。この時、隣にはアメリカのタイソン・ゲイが走っていました。ゲイはこのレースで当時世界歴代2位となる9秒71をマークして2位になりました。そのゲイを置き去りにするほどの最高スピードを30m~40m地点で作り上げ、スピード維持が上手いボルトはそのスピードを最小限の減速で抑えたからこその9秒58という記録でした。
図形やデータなどを用いた説明ではありませんが、自分の弱点を克服し、数字でなくても目で見て明らかな差がわかるまでに変化を示したボルトのすごさが改めて分かりますね。
ぜひ、冬の間に自分の弱点を克服してシーズンを駆け抜けましょう!
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