ジョナサン・エドワーズに学ぶ!三段跳”水切りジャンプ”の極意②
- 【関連ワード】
- ジョナサン・エドワーズ
- 脚さばき
- 三段跳
2016年03月07日
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:たけぞうトリプルジャンパー
ジョナサン・エドワーズに学ぶ!三段跳”水切りジャンプ”の極意②
ジョナサン・エドワーズに学ぶ!三段跳“水切りジャンプ”の極意②
前回は腰の位置の重要性についてお伝えしていきましたが、今回は、②脚さばきと踏み切り角度の面から技術的ポイントをお伝えしていきます。また、砂場を使わずにできる練習方法も紹介していきますので最後までお読みいただければと思います!
脚さばきと踏み切り角度といっても、三段跳びは助走+三回の踏み切りということで、すべてを解説していくとものすごい長文になってしまうので、今回は最も難しいとされる局面を解説していきます。
三段跳を局面ごとに区切ると、以下のような5つの区分になります。
1. 助走+踏切準備動作
2. ホップ踏切
3. ステップ踏切(ホップ着地)
4. ジャンプ踏切(ステップ着地)
5. 着地
今回は、最もつぶれやすいとされる2.ホップ踏切~3.ステップの踏切(ホップの着地)について、ポイントをお伝えできればと思います。
そして、この局面での理想はステップでフローティング(身体が浮いたような感覚)を得られるような動きをしていくことですが、実際にはここでつぶれてしまう方が多いのではないでしょうか!?
【つぶれる原因】
・ホップで高く跳びすぎている(踏み切り角度が大きすぎる)。
・脚さばきが悪く、捉えるべきタイミングで地面を捉えられていない。
・腰の沈みこみが大きく、それに耐えることができてない。
などが挙げられます。これらを改善していくためには、ホップでの適切な①踏み切り角度と②脚さばきが重要となります。
今回はその2つについてポイントをお伝えしていきます。
【①適切な踏み切り角度とは】
1.具体的な踏み切り角度
一般的にホップの踏み切り角度は14°~18°といわれています。(走り幅跳び=20°~25°)
走幅跳のように上へ跳び上がるのではなく、三回目のジャンプまでスピードを保つために均等に跳ぶことをイメージし、低く遠くへ跳ぶことが重要でしょう。
2.その際の注意点
かといって低すぎると、ホップの脚をさばく時間が短くなるので、最低限その時間のある踏み切り角度を見つけることが重要です。
また、低く跳ぼうとしすぎると上半身が前のめりになりすぎ、フローティングを得られないというような余裕の無い跳躍に繋がりうるので、踏み切り時の上半身は地面と垂直にあるということを心がけましょう。(※骨格により個人差はあります)
【②脚さばきのポイント】
脚さばき=脚の動き+接地のタイミング
1.自分より前で脚をさばく
つぶれてしまう多くのひとは、自分の体より前で脚をさばくことができていません。
ホップで踏み切った後、ステップの接地時に自分より前に脚を持ってくる、そして自分から地面を捉えにいくことが重要です。
ではここで、ジョナサン・エドワーズの動画を見ていきましょう。三回の接地どれをとっても脚を前でさばいており、地面を上から積極的に捉えていることが分かります。
ポイントは接地時に脚・足が上から振り下ろされることです。
2.接地はタイミングが命
つぶれてしまう多くの人は、空中で我慢できずにすぐに接地しようとして重心にうまく乗れず空回りしてしまうという傾向にあります。ホップはなるべく大きな動きをしていくとことを心がけ、空中にいるときに余裕を持つことが重要です。
接地の際には、”地面を上から捉える”といった足の末端までのコントロールと、地面反力をもらうための姿勢(体を一本の棒にする)を意識していきましょう。足先までのコントロールが難しい!できない!というように接地がどうしても雑になってしまう人は、足首をフレックス(つま先をあげ、足首の角度を狭くする)して、足首周辺に意識を持っていくことで繊細な接地へと近づくでしょう。
※また、脚さばきと同様に前回紹介した腰の高さもフローティングを得るためには非常に重要なので、合わせてマスターしていきましょう。
【練習方法】目的→ステップでフローティングを得られるようになること
・3〜5歩の短い助走からホップステップ
ステップを空中で止まるような意識でやってみましょう。
※砂場必要なし!!
次回は、③腕の使い方について書いていきたいと思います!
投稿者:たけぞうトリプルジャンパー
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
世界No.1の共演!世界トップのスタートダッシュスロー映像
2011年、テグ世界選手権前に行われた陸上短距離ジャマイ...
2016年04月11日
-
ランニング基本のフォーム
東京の大人気コースである皇居周辺では、平日の夜にちょっと...
2015年03月06日
-
ランニングの基本ドリル〜トロッティング〜
今回は、ランニングドリルの中でも基本中の基本。「トロッテ...
2015年09月08日
-
【下半身強化】可動域を最大限に活用した「フルランジ」
今回は全国大会で数多くの成績を残している岡崎城西高校の女...
2018年12月11日
-
冬季トレーニングに技術練!スプリントトレーニング〜片足ドリル〜
冬季練習は長期期間行いますので、走技術の改善にももってこ...
2015年12月05日
-
世界陸上直前!パウエルの練習
8月22日(土)に北京世界陸上が開幕するにあたって、ジャ...
2015年08月21日
-
【怪我予防&パフォーマンスアップ】ダイナミックストレッチ9種&コツ【ゲーレンラップ選手】
ナイキ・オレゴンプロジェクトに参加している、ゲーレン・ラ...
2016年11月13日
-
トップアスリートの高跳びドリル
-
【中・長距離の選手へ…】スタンディングスタートの構え方
-
これが日本代表のコーナーリング!3走のプロに学ぶ!
-
下り坂での重心移動をマスター②
-
高野進さんによる走り方講座②
-
これが日本記録保持者の実力!福島千里の高速ピッチ
-
池田久美子vs花岡麻帆!走幅跳の歴史的名勝負3連発!
-
コリンズに学ぶ100mの極意
-
階段ダッシュの効果とは?
-
ジョナサン・エドワーズに学ぶ! 三段跳 “水切りジャンプ”の極意①
-
フレキ一歩ドリル
-
【走りにつながる腹筋を】 トップアスリートが行う、プレート腹筋
-
【おすすめアップ】両腕回しステップ
-
【体幹・肩甲骨周りの機能的強化に】冬季におすすめのサイドハンドウォーク
-
瞬発力と脳を鍛える!瞬発バランストレーニング
-
【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球