飯塚翔太が静岡国際で好記録!その秘密を探ろう!
飯塚翔太が静岡国際で好記録!その秘密を探ろう!
先日行われた静岡国際男子200m。決勝で20秒38(+1.0)の好記録で優勝した飯塚翔太選手の速さの秘密を少しだけ見てみましょう。
映像は今年の3月に行われた飯塚選手のスタートダッシュです。飯塚選手は本来、200mの中盤からグングンと追い上げていくレース展開でしたが、今年からは前半からリードを奪っていけるような前半のスピード感がありました。その秘密は走法を変えたことからも考えられますが、スタートも変化したと思います。
それでは映像を見ていきます。
まずは【セット】の姿勢から1歩目のおしりの高さに注目をしてみましょう。おしりの高さが変わらず、斜め45度に飛び出せていることがわかります。この角度で飛び出せることにより自分で力を入れずとも角度のおかげで体が重力に従い前へ移行しようとします。加えて、1歩目の接地の位置がおしりの真下~体のやや後ろについていますので、足が勝手に回転して前へ進もうとします。
【2歩目~4歩目】の局面では、1歩目同様におしりの位置と接地の位置の関係を見ていきます。大きなストライドながらもおしりがしっかりと前へ移動していて、なおかつ体の真下に足を接地しているのでブレーキの動作が入っていません。足が体の前方へ接地してしまうと、ブレーキ動作になってしまうのでさすがトップアスリートのスタートです。
この動作を10m~20mまで続けることでトップスピードへ素早く移行できるようになります。
さらにこの映像で注目すべき点は飯塚選手がシューズでスタートの練習を行っていることです。季節的にも3月なのでまだ寒さが残る状態ですが、シューズでも接地の位置を取れておりスパイクのピンに頼ることのない走りをしているので、スパイクを履いた状態で行うことによりより大きな反発と加速を得ることが出来るでしょう。これが今シーズンの飯塚選手の好調の要因のひとつだと考えられます。
この映像は「中大陸上部(短・跳・投ブロック)」様の作品です
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