【捻挫後のリハビリにも使える】足首の可動性を上げるエクササイズ4種
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
【捻挫後のリハビリにも使える】足首の可動性を上げるエクササイズ4種
こんにちは。
アスレティックトレーナーの佐々木優一です。
今回は特に走る・跳ぶ動作を行う選手達に是非やって欲しい足首の可動性を上げるエクササイズです。
足首はすべての動きにおいて重要なポイントとなります。
また冬季は足首を痛めて十分に練習が積めなくなることがかなり起こります。
この時期に足首を可動性を上げて、充実した冬季練習を送るための準備を行っていきましょう。
①アンクル・セルフジョイント・モビライゼイション
➡3セット 20回
②バンド・アンクル・セルフジョイント・モビライゼイション
➡3セット 90秒
③シーティッドバンド・アンクル・セルフジョイント・モビライゼイション
➡2セット 60秒
④セルフ・トリガーポイントリリース プランターファシァ
➡1セット 120秒
普段このドリルは足首の捻挫をした選手にやらせています。
足首の可動性を上げるだけでスクワットのフォームが良くなったり、走りやすくなります。
○対象:
全てのアスリート。
○目的:
・自分で簡単に足首の関節をモビライゼイションして、足首の動きをよくする。
・足からの情報をもっとしっかりとしたものにする。
○方法:
①アンクル・セルフジョイント・モビライゼイション
片膝になって、挙げている方の腰を開きます。
ビデオにあるように、両手で足首、くるぶしの下を押さえて前後に動かします。
②バンド・アンクル・セルフジョイント・モビライゼイション
バンドを足首、くるぶしの下にに引っ掛けて、前後に動かします。
スタンスはシザーススタンスです。
③シーティッドバンド・アンクル・セルフジョイント・モビライゼイション
ケトルベルなどの重りや、しっかりとしたところに強めのベンドを引っ掛けます。
反対側をくるぶしの下に引っ掛けます。
足首を上下に動かしていきます。
やりにくい場合は反対側の足を下に置くとやりやすくなります。
④セルフ・トリガーポイントリリース プランターファシァ
足の裏をボールを転がして緩めます。
トリガーポイント(痛気持ちいい箇所)を見つけたら、転がすのをやめて少し体重をかけて(痛すぎない範囲で)90−120秒ほど、そのままでいます。
○効果:
・足首の可動性を上げることで、足首から脳への情報がしっかりとしたものになり、脳からの命令がしっかりしたものとなります。
・私のスプリントのコーチ、Tom Tellezは速く走るためにはDorsi Flexion(つま先を脛に近づける動き)/Plantar Flexion (つま先を脛から離す動き)が合計40度の可動域が必要だと言っています。
・ピッチャーがコッキング時に反対の足を着地させる際にも、足首はクッション、そして大事なセンサーの役割を果たしくれるので、足首の可動性はピッチャーのパフォーマンス、そして怪我に直接関係してきます。
○注意点:
・必ず選手が安全にできる所でする。
・痛みが出る場合は、一度止めて原因を究明する。
・ビデオでも言いましたが、①ではつま先と踵が浮かないようにしましょう。
捻挫癖になってしまっている選手にも非常に有効なトレーニングです。
特に今の時期に行ってほしいセルフケアなので、是非実践してみてください。
お知らせ:
11月27日に都内で自分のワークショップを開催することになりました。
この記事のような内容を詳しくご紹介し、みなさまのパフォーマンスアップに貢献していきたいと思っています。
詳細はスポーツクラウドトップページのピックアップ欄にあるイベントから。
もしくはフェイスブックのイベントよりチェックしてください。
*************************************************************************
筆者:
佐々木優一
マレーシア オリンピック代表チーム帯同セラピスト
☆MS.,ATC.,LAT., NASM-PES。BOC認定アスレティックトレーナー(ATC)。
大学院レベルでファンクショナルトレーニングを学んだ唯一の日本人。
メジャーリーガーなど海外のトップ選手のケアを担当。
リオ五輪でマレーシアチームから出た銀メダリスト、パラの金メダリストを複数担当(パラはすべて世界記録)
*************************************************************************
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
『腰痛編第二弾』怪我や痛みの対処法〜腸腰筋編〜【早期復帰】
今回は第2弾、「腸腰筋編」です。 第1弾「大腿部・...
2016年09月17日
-
怪我をした時の練習方法
浅田真央選手が怪我をした時の練習方法を説明しています。(...
2015年06月16日
-
首こり、肩こり解消体操
首こりと肩こりの少しでも解消したいという肩にオススメの体...
2015年07月09日
-
お尻のストレッチ!毎日のストレッチに加えよう
お尻(大臀筋・梨状筋)のストレッチの方法です。寝転がって...
2015年12月10日
-
太ももバランスストレッチ
太ももの前面のストレッチをします。 映像のように片足立...
2015年04月22日
-
【足の疲れが抜けない方へ】足の甲の筋肉を伸ばすセルフストレッチ
足の裏や足の甲は、走る、蹴る、泳ぐなど様々なスポーツで使...
2017年12月20日
-
長距離移動後のストレッチ
長時間座っていると筋肉が固まり腰痛に繋がる危険性がありま...
2015年06月20日
-
殿筋・腸腰筋周りの筋肉の動きを改善する、パターンエクササイズ③
-
プロテイン代わり!? きなこ牛乳
-
座ったままでOK!硬くなってしまったお尻のストレッチ【怪我予防にもオススメ】
-
ストレッチの真実
-
長距離ランナー必見 マラソンに役立つテーピング
-
お尻歩きで腰痛予防+くびれ
-
足裏のテーピング
-
ふくらはぎの怪我予防ストレッチ【トレーニング前にオススメ!】
-
体幹部の安定性を高めるバンド・ブリッジ
-
【腰痛や捻挫にも!?】背中の柔軟性が低下することで起こるケガのリスクとは?
-
股関節の可動性を高める、「スパイダーマンストレッチ」!
-
【ヨガ】弓のポーズ
-
内側広筋をほぐす
-
【簡単ですぐに使える!】日ごろ酷使している足に足指広げケア
-
そろそろ疲労がたまってくる時期…腰や背中、お尻のストレッチまとめ!
-
【オーバートレーニングを防ぐために】起床時の脈拍数で疲労をコントロールしよう!
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球